スピーカー

2016年4月14日

【ポータブルオーディオLab】憧れのバックロードホーンが速攻で楽しめる! FOSTEX『かんすぴ Type2.バックロードホーン』工作編

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前回、聴いたFOSTX『かんすぴ Type1.10cmセット』でフルレンジの良さを再発見。引き続きその良さを追求していきたい。幸い手元には2015年「Stereo」8月号の豪華特別付録フォステクス製スピーカー・ユニット・ペア完成品がある。これを使わないのはもったいない。白羽の矢を立てたのが『かんすぴ Type2.バックロードホーン』の『P1000-BH』である。そもそもこのスピーカーボックスは「Stereo」の付録スピーカーユニット&『P1000K』用に設計されたので純正のペアと言える。

今回のキットは7000円×2と少々、価格が上がっている。しかし、それでもハイコスパなのだ。理由は『P1000-BH』がバックロードホーンだからである。ではバックロードホーンとは何か? スピーカーボックスにはいろいろな種類があるがメーカー製スピーカーは大きく2種類に分かれる。密閉式とバスレフ式である。これ以外にサイズや形状でブックシェルフ、トールボーイ、フロア型などの分類もあるが、方式としては密閉とバスレフである。穴がないのが密閉式、どこかに穴が開いているのがバスレフ式である。密閉式は素直な特性で最低域まで音が伸びる反面、容積に比例して低域の再生限界が決まる。バスレフは穴=ポートの設計次第で小型でも量感のある低域が再生できる。しかし、特定の音だけが強調されたり、位相が乱れるなどの弱点もある。まあ世の中のほとんどのスピーカーはバスレフ型である。

 

バックロードホーンはハイレゾと相性がいい

アンプがまだ真空管方式でパワーが出せなかった時代に劇場などで大音量が必要とされた場所で使われたのが、フロア型の『アルティックA7』である。これはコンプレッションドライバーと呼ばれるホーン型のスピーカーとフロントロードホーンのウーハーを組み合わせたシステムである。同じようにフロントロードホーンを使ったのだが『タンノイ オートグラフ』である。こちらは左右のスリットが内部で折りたたまれたホーンの開口部になっており低音が再生される仕組みだ。つまりカンタンに言えばメガホンの原理である。ホーンは長くて開口部が大きいほど低音が再生できるのだが、これをスピーカーの前に持ってくると大変なので、ユニット背面にホーンを付けて、それを折りたたんだのがバックロードホーンなのだ。

メーカーが製品化すると内部構造が複雑でコストがかかる割に得られるメリットが少ないので、現在はキットにしか存在しない。バックロードホーンを日本で流行させたのは生涯で600種類のスピーカーを設計した長岡鉄男先生である。長岡さんのお気に入りがバックロードホーンで、その発展系である傑作スワンに到達する。また彼が好んで使ったユニットがFOSTXなのだ。話を元に戻すと、バックロードホーンはバスレフのようにボンボンとこもった低音にならず、スピード感のある低音が楽しめる。小型ユニットを使えば音離れが良く音場感にも優れるためハイレゾ音源との相性もいいのだ。

スピーカーユニットは10cmフルレンジFOSTX『P1000K』の兄弟モデルあるStereo特製『P1000』を使用する。

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