ヘッドホン

2017年5月6日

【ますます盛り上がる平面駆動型、特に静電型の進化に注目!】 約600万円のハイエンドも登場した春のヘッドフォン祭2017まとめ〜ヘッドホン後編

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4月29日、30日の2日間にわたって中野サンプラザで開催された「春のヘッドフォン祭2017」のまとめ4回目。今回は注目ヘッドホン後編をお届けする。

 

ハイスピードで高解像度な静電型はハイレゾ音源に最適

静電型ヘッドホンは振動板が平面なだけでなく、その駆動方法がダイナミック型とは異なる。2枚の固定電極の間に振動板をサンドイッチ。振動板にバイアス電圧をかけて帯電させ、固定電極に音楽信号を流すことで、磁気の引き合う力と反発する力を利用して振動板を動かすのだ。非常に薄い振動板を使うことで、ハイスピードで歪みが少なく繊細な音まで再現できる。だだし振幅がとれないため、量感のある低音を出すことが難しい。また高電圧のバイアス電流を供給するための専用アンプが必要。代表的なメーカーは日本のSTAXである。

 

30Hz〜60kHzまでフラットに再生できる静電型の最先端『Model One』

SONOMAは理想のオーディオシステムを作るため、SONYがSACDのDigital Audio Workstation「SONOMA」を開発したメンバーが再集結して設立されたメーカーである。詳細は別途記事化する予定だ。彼らの最初の製品である静電型ヘッドホンシステム『Model One』はDAC内蔵のヘッドホンアンプとヘッドホンで構成されている。本機はイギリスで開発されたHPELというい薄膜を使うことによって、従来のサンドイッチ構造を使わずに振動板を駆動する。これによって60kHzまでフラットな裸周波数特性を持ち、ハイスピードなレスポンスが得られる。さらに静電型ながら303gという軽さを実現している。その音は羽根のように軽くハイスピードだ。静電型の最大の問題点は、振動板を電極板でサンドイッチしているため振幅がとれずパワフルな音が出せないこと。さらに電極板の隙間を通して音を出すため、隙間を抜ける時に音が歪んでしまうことだ。『Model One』は振動板の前には何もなくそのまま音が出せるため、ダイナミック型のような量感と厚みのある中低域を確保しつつ超高域まで伸びきった解像度の高い音が出せる。私が平面振動板で気になる低域で解像度が下がり、高域のスピード感と乖離していくという現象が一切発生しない。ここには確かに静電型最先端の音がある。発売は5月中旬予定。価格は60万円台前半になりそうとのこと。

 

変換ケーブルを使って『iPhone 7 Plus』でデジタル接続した時の音はかなりスペックダウンした感じだ。ノートPCに接続した時の方が高音質だった。その原因は謎、『iPhone7』以外のスマホなら、アナログ接続の方がいいかもしれない。
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