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2017年3月11日

【ポータブルオーディオLab】対決再び! ONKYO『Rubato』とPioneer『private』、その○と×を徹底検証

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低域のドライブ感が抜群の『Rubato』、高域の明るい響きが魅力の『private』

上白石萌音「chouchou/366日(カバー)」(96kHz/24bit)を聴いた。イントロはシンプルなギターのメロディから始まる。語りかけるようなボーカル、音場はかなり狭い。2分48秒からエレキベースとパーカッションが加わり60Hzぐらいの重低音が加わる。試聴にはバランス接続でツイーターにハイルドライバーを使ったハイブリッド型のoBravo『eamt-1w』を使用した。ウーハーがφ13mmのダイナミック型だが、これを鳴らすのが難しくなかなか低音が出ないイヤホンである。『Rubato』は生真面目に録音された情報を全て再現するタイプだ。細かい音まで緻密にならべて厚みと音場感を生み出す。特に低域のドライブ感と分離がよかった。鳴らしにくいイヤホンでも安心して楽しめそうだ。音色はほぼニュートラル。いま使っているイヤホンの音色を変えずにバランス接続のメリットを感じたい人にオススメだ。『private』は低域よりも高域に特徴があった。粒立ちがよくやや明るく透明感のある音色で、上白石萌音のボーカルの響きが豊かで心に浸みていくようだ。全ての音を引き出すのではなくメリハリを付けて音の粒立ちや輪郭を強調して、音楽の聴かせどころを提示してくれるタイプだ。『private』ならハイコスパなイヤホンでもハイレゾの音の良さを実感できると思う。

どちらのモデルにもロックレンジアジャスタ、3種類のデジタルフィルター、Hi-Bitモード、アップサンプリング機能、そしてイコライザ、Bass Enhancerなど音色をカスタマイズできる機能を満載しているので、自分好みの音色を追求することができる。しかし、絶対的な情報量と低域のドライブ能力は変えられないと思うので、私がどちらかを選ぶとすればONKYO『Rubato』である。

 

『Rubato』と『private』のスゴイところとやや残念なところ

■スゴイところ
・ESS/ES9018C2Mを2基搭載したフルバランス構成
・φ2.5mm4pinバランス接続対応
・44.1kHzと48kHzで2系統のクロックを搭載
・PCM32bitとDSDのネィティブ再生に対応
・スマホの専用アプリから操作可能
・連続使用時間15時間

■やや残念なところ
・BluetoothがaptXに非対応
・モニター画面が2.4インチとやや狭い
・モニター画面に指紋が付きやすい

 

こうして書き出すとやや残念なところより、スゴイところの方が多い。持ち歩くことを考えると軽くてバランス対応というのがいい。2017年、5万円付近のDMPがますます激戦区になってきた。オーディオファンにとって美味しい価格帯であると断言できる。

 

(文/ゴン川野)
ゴン川野のPC Audio Labオーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

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