イヤホン

2017年1月21日

【ポータブルオーディオLab】WestoneのフラッグシップIEM『W80』が8ドライバーになった本当の理由

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『W60』で満足できず『W80』を製品化!

Westoneと言えば、イヤモニの神様と言われたジェリー・ハービー氏が始めてカスタムイヤモニの制作を依頼、ベントが必要なダイナミック型よりもハウジングを密閉できて遮音効果の高いBA型ドライバーを彼に勧めて始めて音楽用に製品化したメーカーである。この時にWestoneを仕切っていたのがカートライト兄弟である。双子の兄であるカール・カートライト氏が音決めをしてプロトタイプを作り、弟のクリス・カートライト氏がそれを元に製品化できるような形に仕上げるという共同作業でイヤホンが作られているという。

彼らが2016年12月のポタフェスのトークショーに登場して語ったのが新製品『W80』に対する思い入れである。フラッグシップだから8ドライバーにしたのではなく、高域の倍音成分をキチンと出そうとする高域用のドライバーをプラスする必要性に迫れられ、ツイーターが4ドライバーになったという。倍音成分だけでなく残響音の再現も追求している。どちらも音場感に関わる要素である。目指すサウンドはすぐに決まったものの試作品は機関銃を耳に挿したようだとクリスさんは語った。通訳ではそうなっているが、前後の文脈から考えると「M61バルカン砲」のような外見だったと言いたかったようだ。あるいは映画「プレディター」の使われたM134を手持ちで撃てるように改造した機関砲のように銃身が6本ある様子を想像してほしい。複数のBA型ドライバーから、それぞれ筒状のステムが伸びて耳に集められていたようだ。これを最終的に細身にまとめて音道は複数ではなく1つにまとめられている。この辺りがWestoneの独自路線で、複数の音道があるジェリー・ハービー氏の「JH Audio」とは180度異なっている。コンパクトな『W60』と比較しても8ドライバーを収めた『W80』は驚異的に小型軽量。マルチドライバーのBA型を使うという心構え不要のモデルだが、その音を聴けば誰もが驚くに違いない。

 

左が弟のクリス・カートライト氏、右がゴットファーザーと呼ばれる兄のカール・カートライト氏。
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シリコン製のイヤーチップもWestoneオリジナル。柔らかいフォームも付属、こちらは遮音性が高いが高域特性が少し悪くなるという。MMCX端子を採用してリケーブル対応。
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