アナログ

2016年9月11日

7inchレコード100枚は12万4300円!? 日本で唯一のレコードプレスメーカー 東洋化成に潜入!〜プレス編

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「日本で唯一のレコードプレスメーカー 東洋化成に潜入!」の後編。今回は東洋化成が所有するドイツ、ノイマン社のカッティングマシンで作られたラッカーマスターから複数の工程を経て生まれたスタンパーで塩化ビニールをサンドイッチし、いよいよレコード盤が生み出されるまで。レコードが生まれる瞬間を見るためにプレス工場に潜入した!

 

「日本で唯一のレコードプレスメーカー 東洋化成に潜入!」カッティング編はこちら

 

プレスマシンはスウェーデンのTOOLEX ALPHAだった

カッティングルームで完成した貴重なラッカーマスターはメッキ工程に運ばれて、メタルマスターが作られ、さらにマザー、そしてスタンパーが作られる。スタンパーはミゾ凹ではなく、凸状に出っぱりがあり、塩化ビニールに押しつけることで、一瞬でミゾを作り出す。プレスの圧力は100トンにもなるためセンターのレコードレーベルは接着する必要がなく、圧着だけではがれなくなる。

現在、東洋化成で可動しているプレスマシンは7inch用と12inch用でLPなら30秒に1枚、EPなら20秒に1枚プレスできる。1日にプレスできるのは2500枚ぐらいとのこと。プレスマシンは30年前から使っている。ツーレックス・アルファ製である。同社は1968年スウェーデンSundbybergに創立されたアナログレコードの生産工場とプレス機のメーカーで1986年までアナログレコードのプレスを行なっており、2010年に廃業している。プレスマシンの生産は1980年代まで続けていた。現在、これらのマシンは東洋化成の手によってメンテナンスされ、まるで新品のような働きを見せてくれた。

レコードのプレスは国内なら最低100枚からで、世界各国からのオーダーを受けている。最近は中国からの注文が多いとのこと。もし個人で7inchレコードを100枚注文するとプレス代4万5000円、カッティング代6万5000円、レーベル1色1万4300円の合計12万4300円でオリジナルレコードができるのだ。この値段、意外と安いと感じる人が多いのでは? 12inch100枚でも16万7800円なのだ。これでプロのミュージシャンと同じ品質のレコードをプレスできる! もちろんカッティングにも立ち会えて音質に関して相談することもできる。腕に覚えのある方はぜひレコーディングに挑戦していただきたい。

 

レコード盤の材料になる塩化ビニールの塊。ペレットと呼ばれる粒状の材料を溶かしたもので、この塊がLPレコード1枚分になる。
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下で銀色に光っているのがスタンパー。その上にレーベルを載せて、塩化ビニールの塊をのせてプレスするという原理を説明中。
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