アナログ

2016年9月10日

日本で唯一のレコードプレスメーカー 東洋化成に潜入!〜カッティング編

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レコード再発見プロジェクト」第2弾の誘いを受け、日本で唯一、カッティングからプレスまで自社で行なっているレコードプレスメーカー東洋化成の工場見学に参加してきた。

 

1970年代のモデルが今でも現役! ノイマンのカッティングマシンと対面

レコードと言えば、カッティングによって音が変わるというのが定説である。今回は不二家歌謡ベストテンで13週にわたって1位を独占、シングル売上記録歴代日本1位を未だに保持する「およげ!たいやきくん」もカッティングしたカッティングエンジニアの手塚和巳さんが解説を担当した。アナログレコードは、なぜカッティングによって音が変わるのか? その理由はレコードが線速度一定で回っているからである。その結果、レコード盤外周の方が余裕を持って信号を記録でき、内周にいくほどカツカツになるという現象が生じる。シングルよりLPの方が直径が大きいので有利になり、33 1/3rpmよりも45rpmの方がダイナミックレンジが広くなる。もっとも音質的有利なのは30cm45rpmで記録したレコードの1曲目ということになる。ダイナミックレンジを重視すれば、溝の幅が広くなるので隣の溝との干渉を防ぐために溝の間隔を広くとる必要がある。すると全体として溝の長さは短くなり、録音時間が減る。溝の幅を狭くすれば長時間記録できるが、音量が小さくなる。これがアナログレコードの宿命なのだ。

東洋化成が使っているカッティングマシンはドイツのコンデンサーマイクロフォンで有名なノイマン社の製品である。1970年代の製品で同社に73年か74年に導入されたという。1mmの幅に何本の溝を刻むかを指定してダイナミックレンジに応じて間隔を調整できるバリアブルピッチコントロールを搭載しているのが特徴だという。

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